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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

壁画の故事の説明


壁画の故事

ラーマ4世時代により鐘楼が再建された。


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画像の「梵鐘」は、ワットプラケオの
「本堂/ウボーソット」の直ぐ横にあり、
音色の美しさはタイ国内でも有名との事というが、
どんな音色がするのか聞きたかった。


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ワット・プラケオ(エメラルド寺院)の回廊の壁画について
観光客の皆は、ここへは余り入って来てない。
この壁画の撮影に時間を忘れ、中国人ツアー客と逸れてしまった。


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「壁画の故事の説明」

ノントゥクはプラ・イスワン(神)を訪ねてくる天人達の足を洗う仕事。
天人達はノントゥクに悪戯ばかりした為、神プラ・イスワンに懇願し、
人差し指に魔法を与え何でも破壊するようにしてもらった。

しかし、その指を天人達を殺す為に使った為、神プラ・イスワンは驚き、
腕を4本持つ神プラ・ナーイを呼び、女性の姿になり油断させ、
ノントゥクを死に追いやった。そして、臨終の際にこう言った。

今度生まれる時は、頭が10個あり20本の腕を持って生まれるだろう。
そして、自分は真っ当な人間に生まれ変わると伝え止めを刺した。

「輪廻の法則で生まれ変わった二人の姿」

ノントゥクは鬼の王様トッサカンに、プラ・ナーライはラーマ王子になり、
この戦いの物語の二大主人公の故事が壁画として保存されている。


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ラーマ王子を出産


アユタヤー国のトサロート王には子供がなかった。
王に子供が生まれるように神聖な米で作られた四つの団子が神殿に、
トッサカンが送り込んできた鬼の国の家来達が荒らしに来た。


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トッサカンの妃モントーが、鬼の国まで漂ってきた団子の香りに、
トッサカンに頼み家来がカラスの姿に化けて団子を半分盗んできた。
団子はサロート王の3人の后に与え、第一王妃はラーマ王子を出産。

第二王妃からはプロット王子を第三王妃からはラクシュマナ王子を出産。
しかし、鬼の国の王妃もシーダ姫を出産した。このシーダ姫は後に、
鬼の国を滅ぼすと鉢に入れて海に流されたが、ミティラ国の王に救われる。


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シーダ姫を助けた修行者チャノックは長い修行を終えて国に帰る途中、
シーダ姫を自分の国へ連れて帰った。王妃にも子供が授からずシーダ姫を
大切に育て、やがて国一番の美しい娘に育った。


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チャノックはシーダ姫の婿探しの為、国に伝わるラナーライ神の弓を、
持ち上げた若者をシーダ姫の花婿に迎えると周囲の国々に使者を送った。
各地から集まった若者の中にアユタヤのラーマ王子もいて、シーダ姫は、
ラーマ王子に一目惚れをし結婚する事になった。

しかし、その後、鬼の国の王トッカサンとラーマ王子との、
因縁の争いが待ち受けていたのである。


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アユタヤー国では、トサロート王が王座を息子のラーマ王子に譲ろうと、
考えていたが、第二王妃カイヤケシーの侍女が王妃をそそのかし、
第二王妃の息子のプロット王子を王座にとトサロート王にと言っていた。

第二王妃カイヤケシーは侍女の入れ知恵でラーマ王子を14年間森へ
修行に行かせるように王に進言した。以前第二王妃の彼女の頼みは、
必ずきくと約束していた王は断ることができずラーマ王を追いやった。


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ラーマ王子はシーダ姫と弟のラック王子と共に森に入って行った。
トサロート王はいくら約束とはいえ、ラーマ王子を自分自身で森へ、
追いやった苦しみと悲しみのあまり、亡くなってしまった。

3人の王妃や王子達は森の中の3人を追いかけ、都に戻るよう説得したが、
ラーマ王子は父王の言葉に従うと言ってシーダ姫とラック王子を連れて、
森の奥へ奥へと入って行った。


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恋に落ちて


アユタヤー国では、トサロート王が王座を息子のラーマ王子に譲ろうと、
考えていたが、第二王妃カイヤケシーの侍女が王妃をそそのかし、
第二王妃の息子のプロット王子を王座にとトサロート王にと言っていた。

第二王妃カイヤケシーは侍女の入れ知恵でラーマ王子を14年間森へ
修行に行かせるように王に進言した。以前第二王妃の彼女の頼みは、
必ずきくと約束していた王は断ることができずラーマ王を追いやった。


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ラーマ王子はシーダ姫と弟のラック王子と共に森に入って行った。
トサロート王はいくら約束とはいえ、ラーマ王子を自分自身で森へ、
追いやった苦しみと悲しみのあまり、亡くなってしまった。

3人の王妃や王子達は森の中の3人を追いかけ、都に戻るよう説得したが、
ラーマ王子は父王の言葉に従うと言ってシーダ姫とラック王子を連れて、
森の奥へ奥へと入って行った。


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ある日、トッサカン(鬼の国王)は家来を連れ森に狩りに出かけた。
妹婿に留守の間、鬼の国を見張るよう命じたが、妹婿は眠りたい為、
自分の舌を大きく広げ国を覆い隠すという魔法を使った。

しかし、そのまま眠ってしまい狩りから帰ったトッサカンは、
自分の国が、妹婿の舌に隠されていると気付かず舌に向かって、
円盤を投げつけたため妹婿は死んでしまった。


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夫を亡くしたトッカサンの妹は、嘆き悲しんでい森の中を彷徨ううちに、
修行中のラーマ王子と会い恋に落ちてしまった。妹はシーダー姫に化け、
ラマ王子を騙そうとしたが鬼だとばれ、ラマ王子の弟のラック王子に、
こらしめられ、鼻と耳を切り落とされてしまった。

トッカサンの妹は国に逃げ帰り、兄のトッサカンに仇を討つよう頼んだ。
トッサカンは家来に命じ、金色の鹿に化けさせラーマ王子とラック王子を、
おびき出し、その隙にシーダ姫をさらい、自分の国に連れ帰った。


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貞操を証明


「シーダ姫が鬼の国の王トッサカンに誘拐された」と、
聞かされたラーマ王子とラック王子は、シーダ姫の行方を追った。
その途中、白い猿のハヌマーンと出会った。
ハヌマーンは、以前よりラーマ王子の家来になりたいと思っていた。
更にハヌマーンは、叔父の猿の国のスクリープを王子たちに引き合わせ、
猿の軍隊全員でラーマ王子がシーダ姫を取り戻すのを助ける事になった。


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力強い味方を得たラーマ王子は、まず、ハヌマーンたち3人の猿を、
鬼のランカ国に送り込み、猿の軍隊がそれに続いた。
ランカ国に忍び込んだハヌマーンは、トッサカンに言い寄られ悲観し、
首をつろうとしていたシーダ姫を発見し、助けに来るから待つようにと、
ラーマ王子の指輪を渡して力づけた。

鬼の国ランカ国では、トッサカンが悪い夢にうなされていた。
弟で予言者のピペークは、兄に「シーダ姫を返すように」と助言するが、
トッサカンは怒り狂って、ピペークを国から追放してしまった。


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ラーマ王子たちは、鬼の国ランカ国へと攻め入った。
鬼の国王トッサカンの親族や友人たちと数々の戦いを繰り広げた。

トッサカンは自分の心臓を魔法の箱にしまって隠してあり、
そのために不死身だったが、白い猿のハヌマーンの機転で箱を見つけ、
ラーマ王子がトッサカンを弓で射ると同時に、白い猿のハヌマーンが、
箱の中の鬼の国王トッサカン心臓を握り潰し息絶えた。


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無事助け出されたシーダ姫は、火の上を歩く儀式を行い、
ラーマ王子への貞節を証明したのだった。
鬼の王トッサカンの魔の手から逃れたシーダ姫は純潔だったので、
火の上を歩いても平気だった。

ラーマ王子は、ピペークを兄の代わりにランカ国の新しい国王にした。
そして、シーダ姫、ラック王子、ハヌマーンらを連れて、
14年間留守にしていたアユタヤー国へ勝利の凱旋をしたのだった。


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因果応報を教訓


ランカー国の新しい国王となったトッカサンの弟ピペークは、
兄トッサカンの妻だったモントーを自分の后にしてしまった。
そして、モントーに男の子が生まれ、パイナスリウォンと名付けられた。

しかし、この子はトッサカンの忘れ形見だった。
同じころ、ハヌマーンとベンヤカーイ(ピペークの娘)の間にも、
アスラパットという男の子が誕生して、ピペークとハヌマーンは、
義理の親子としての絆を深めることになった。


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ある日、パイナスリウォンは、本当の父親がトッサカンで、
トッサカンはラーマ王子やピペークに殺されたのだということ知り、
トッサカンの友人でマリワン国を治めるチャクラワットを訪ね助けを求めた。

チャクラワットは直ちに兵を率いて、ランカ国へ攻め入り、
ピペークを捕らえてしまった。パイナスリウォンはピペークの代わりに、
ランカ国の王となり、実の父にちなんでトッサピンと改名した。


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タイバンコクのワット・プラケオ(エメラルド寺院)を守る回廊の
壁画にまつわるタイの故事に出てくる人の名前と関係を綴りたい。

この故事は「罪を犯した人は、その報いを必ず受ける」という
因果応報を教訓とした古典文学であり、タイ僧侶により脚本された。
そしてタイ宮廷舞踊劇として上演され、タイではポピュラーな物語である。

物語はアユタヤ王国の王子達と鬼の国ランカー国の王との戦争の話しである。


 ・ノントゥク→プラ・イスワンという神様の家来で天人たちの足を洗う仕事。
   プラ・ナーイに地獄へ送られ、輪廻し鬼の国の王トッサカンになる。

 ・プラ・ナーイ→4本の腕を持つ神。
   美しい女性に姿を変えてノントゥクの前に現れ彼を懲らしめる。
   プラ・ナーイは輪廻してアユタヤのラーマ王子になる。


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 ・シーダ姫→トッサカン(前世ノントゥク)の后(きさき)
   モントーの間に生まれたが「鬼の一族を滅ぼしてしまえ」と親を呪った。
   シーダ姫は後にアユタヤのラーマ王子と結婚する事になる。

 ・トサロート王→アユタヤ国の王でラーマ王子の父。
   ラーマ王子をアユタヤ国の王にと願ってこの世を去る。

 ・カイヤケシー→鬼の国の王トッサカンの第二王妃。
   ラーマ王子を14年間森へ修行に追いやる。

 ・ラック王子→アユタヤ国ラーマ王子の弟。

 ・ハヌマーン→猿の国の白い猿で、ラーマ王子を叔父のスクリープに、
   引き合わせ猿の軍隊全員でシーダ姫を助ける。ラーマ王子の家来になる。


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 ・ピペーク→トッサカンの弟で予言者。ランカ国の新しい国王になる。

 ・モントー→トッサカンの妻だったがピペークの后になる。
   ピペークとの間に男の子が生まれ、パイナスリウォンと名付ける。

 ・パイナスリウォン→ピペークとモントーの子供ではなくトッサカンの
   子供である事を知る。更に父親のトッサカンはラーマ王子やピペークに、
   殺された事を知り、ピペークを父の敵と討ちランカ国の王になる。

 ・ベンヤカーイ→ピペークの娘でハヌマーンと結婚する。
   アスラパットが生まれピペークとハヌマーンは絆を深める。

 ・チャクラワット→マリワン国を治め兵を出しパイナスリウォンの敵を討つ。

 ・色々な人間関係・人間模様があり複雑ですが、現社会に通じる物語です。



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雷に撃たれたように


「チャクラワットは実の父にちなんでトッサピンと改名した」
これを聞いたアスラパットは父ハヌマーンと共に、ラーマ王子に
ピペークが捕らえられたことを知らせるためアユタヤー国へ急いだ。

ラーマ王子は、弟のプロット王子とサトル王子に、
チャクラワットを倒してピペークを取り戻すよう命じた。
またハヌマーン達猿の軍隊も早速猿の兵隊を連れランカ国に渡るため、
大きな橋に変身して、プロット王子たちの軍隊を導いた。


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ランカ国に攻め込んだプロット王子達は、すぐにトッサピン達を、
捕らえ町中を引き回しの上、その首を命によりはねた。
ピペークを助け出したその足で、チャクラワットを倒すため、
マリワン国へと軍を進めたが、その頃チャクラワットが悪夢に魘されていた。

ハヌマーンはマリワン国を取り囲む火の砦と毒蛇の砦を次々と、
攻め落としていた。一方、チャクラワットは自分の息子たちを繰り出し、
山に姿を変えて王子たちの軍を取り囲んだり、毒の槍を打ち込んだり、
魔法の武器を使ったり軍を総動員したが、王子達の軍には勝てなかった。
チャクラワットは最後にプロット王子の矢を受けて倒れたのだった。


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チャクラワットは最後にプロット王子の矢を受けて倒れた。
しかし、死の直前にプロット王子とサトル王子が共に、
プラ・ナーライの武器の生まれ変わりと知り、許しを願った。

王子たちの軍は意気揚揚とアユタヤー国に帰って行った。
帰りは、ハヌマーン自身が大きな橋に変身して、
軍隊がランカ国から海を渡るのを手伝った。


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ランカー国から救出されたシーダー妃は夫のプラ・ラームの居城に着いた。
しかし、シーダー妃は長い間ロンカー国に幽閉され、
何年もトッサカンの王宮で、
多くの財宝をトッサカンにねだったなどと、
人々が非難するのを恐れたプラ・ラームは、妻を問い責めた。

シーダー妃はその事をいたく悲しみ、雷に撃たれたように苦しんだ。
そして、プラ・ラームに対し、神々を承認として招いた儀式で、
身の潔白を証すための火渡りを行うと告げたのだった。


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火渡り儀式


「シーダー妃の火渡り儀式」

プラ・ラームがタラーティという名の矢を射ると神々が集まり、
アッキーという名の矢を射ると薪に真っ赤な炎を出して燃えさかった。
シーダー妃は精神を統一し参集した神々に、もし夫を裏切る気持ちが、
見えたなら、この身を焼き無間地獄に落として下さい。

もし夫を裏切っていなかったら足を灼熱から守って下さいと祈願した。
シーダー妃が火渡りを始めると、わずかな熱ささえも感じられず、
それどころかティップという名の蓮(はす)が地中から伸び足を守った。


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シーダ姫はラーマ王子の赤ちゃんを身ごもり、
幸せな毎日を過ごしていた。

ある日、宮殿で水浴びをしていたシーダ姫は、召使いのアダンに、
「トッサカンとかいう鬼の国の王様はどんな顔だったんですか?」と、
何度も頼まれ、仕方なく似顔絵を描いて見せた。

そこへ運悪く、森へ出かけていたラーマ王子が帰ってきた。
絵を見つけた王子は勘違いして逆上した。
「シーダ、おまえはやっぱりトッサカンのことが好きだったのか!」と、
シーダ姫をののしった。そして弟のラック王子に、
すぐにシーダ姫を森に連れて行き、殺してその心臓を、
持って帰ってくるように命じた。

実は、このことは召使いのアダンの策略だった・・・。


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策略をを廻らしたアダンはトッサカンの姪の鬼であった。
一族を滅ぼしたラーマ王子やシーダを恨んでおり、
復讐のために美しい女性になりすましてラーマ王子の、
宮殿に入り込んでいた。

ラック王子は、シーダ姫を連れて森に入ったが、
シーダ姫を殺すことはできなかった。

シーダ姫の心臓を持ち帰るよう言われていたが、
森に倒れて息絶えていた鹿の心臓を取り出して持ち帰り、
シーダ姫の心臓だと偽ってラーマ王子に渡した。


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一部始終を天から見ていたインドラ神は、
水牛の姿になってシーダ姫を森の修行者の庵に導いた。
シーダ姫はその庵で、男の子を産み落とした。

森の修行者は、その子をモンクットと名付けた。
その子が、10才になったある日のこと、森の木を的にして、
魔法の弓矢で遊んでいた。

矢が木に当たった。その音を聞きつけたラーマ王子は、
誰がこんな大きな音を出したのか、音の主を捕まえた。
しかし、その音の主が自分の息子だとは夢にも思わなかった。


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二度目の結婚式


ラーマ王子の息子のモンクットは捕まって、
アユタヤー国へと連れて行かれてしまったが何とか逃げ出した。

魔法の力で生まれたラーマ王子のもう一人の息子のロップは、
天人たちの助けを借り、シーダ姫の魔法の指輪を使って、
最愛の息子のモンクットを無事救い出した。


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モンクットに逃げられて怒ったラーマ王子は、
ふたりを追いかけて戦いを挑んだ。
しかし、どんな武器を使っても、モンクット達が負傷しないことを、
不思議に思ったラーマ王子は、モンクットとロップが、
実は自分の息子であるとわかったのだった。

今までのいきさつを子供達から聞いたラーマ王子は、
シーダ姫にアユタヤー国へ、もう一度戻ってきてほしいと頼んだのだった。

しかし、シーダ姫は聞き入れることはなかった。
ラーマ王子は、ハヌマーンに命じて自分が死んだということを、
シーダ姫のもとへ持って行かせた。

それに驚いたシーダ姫は直ぐにラーマ王子の亡がらに、
最後のお別れを言うため、アユタヤー国へ戻って来たのだった。


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ラーマ王子死すという、この情報は偽りと直ぐに分かり、
シーダ姫はすっかり怒ってしまい、
地底のナーガ(竜王)の国に姿を隠してしまった。

嘆き悲しむラーマ王子に、予言者ピペークが、
「厄落としのために、1年間森で修行を・・」と忠告。
その忠告に、ラーマ王子はラック王子やハヌマーンを引き連れ、
森へ修行する為、引きこもる事にした。


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森にはまだ沢山の鬼たちが住んでいて、
ラーマ王子達がこれまで打ち倒してきた鬼一族の仇を討とうと、
王子たちに戦いを挑んできたが、王子達の相手ではなかった。

また、ハヌマーンの猿の軍隊も王子達を助っ人した。
修行の1年は瞬く間に過ぎ去り、この修行の一部始終を、
見ていたシヴァ神の計らいでラーマ王子とシーダ姫は、
仲直りをし、二度目の結婚式を挙げる事になったのである。


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夢のある仕事


一難去ってまた一難の如く、次の悪い鬼が現れた。
その名をコンタヌラートというが、プロット王子の母方の、
祖父が治めていた国を襲撃し乗っ取られてしまった。

その悲報は直ぐにラーマ王子に連絡され、
二人の弟プロット王子とサトル王子、そして二人の息子の、
モンクットとロップをカイヤケートの国へ差し向けた。


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猿のハヌマーンとスクリープを先頭に軍隊は、
瞬く間に、カイヤケートに到着し街を包囲したのだった。

鬼たちに、国を明け渡すようにと迫ったが言う事を聞かず、
戦いは猶予を与えず始まり、統率力の無い鬼の軍隊は、
一瞬のうちになぎ倒され、四方八方へ逃げ惑った。

ラーマ王子の息子ロップが放った矢が竜巻を巻き起こし、
その竜巻で戦場を飛び交うすべての矢が集まってきて、
コンタヌラート達の体をめがけて突進した。

こうして鬼の国のコンタヌラートは命を落とし、
残された鬼達は、ラーマ王子の、どのような命令も
聞く事となったのである。


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元通りカイヤケートの国は平和を取り戻し、
それからアユタヤ国へ凱旋したのだった。

既に勝利のニュースでアユタヤー国は沸き返っており、
ラーマ王子も弟達や息子達、そして猿の、
ハヌマーン達を大喜びで迎えた。

この世に平和が訪れ、国も国民の皆が、
いつまでも幸せに暮らしたのであった。


この物語はタイ舞踊のもっともポピュラーな、
踊りとして今の世にも踊り継がれている。

タイの踊りは、手をしなやかに動す
繊細な踊りとして知られている。

これで、物語は終わりです。


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壁画にまつわる物語を綴ってきました。
そして、この壁画の物語はタイ舞踊の中で、
踊り継がれていると言う事は現地ガイドが何度も口にしました。

現地でタイ舞踊も見ましたが、
衣装が綺麗で見とれてしまいました。

今回の3枚の画像は、その壁画を守っていく人です。
女性に「How do you do?」変な顔でこちらを向きましたので、
「sweetheart What's your university student?」
と、直接聞きましたところ、

「Thailand art graduate school」
タイの美術大学院生という事でした。

あまり長い間話しが続きませんでした。
私の英語はもう少し良かったと思ったのですが、
長い間中国語の勉強ばかりで英語がとっさに出ないですね。


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そして、彼女達はこの壁画の修復保存の仕事をしたいと、
なんと夢のある仕事なのだろうと思ってしまいました。

きっと必死に修復させる為にいろんな色で、
描いていると時間など忘れてしまうだろうな~などと、
思いながら撮影しました。


タイ舞踊の話に戻りますが、舞台舞踊は豪華絢爛な、
衣装を身に着け、仏塔の形をし宝石をちりばめた冠を被り、
金や銀の糸で刺繍をした豪華な衣装姿は、
まさにこの王佛寺回廊の古い壁画の一場面のよう。


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古典舞踊では「嬉しい」とか「悲しい」などの、
人間の感情や意思また、動物や花なども手や身体で表現します。

「神に祈り、人に挨拶するポーズ」など手で、
繊細に表現され、小さい頃日本舞踊をしていた私は、
その手付きを真似をしてみましたが、
余程しなやかな手と腰でないと出来ません。

かなり小さい頃から稽古を重ねて舞台に立つとの事。
タイ王立の「舞踊芸術学校」では、
タイ古典舞踊コースを設けているそうですよ。


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